第六回:ThinkPad L512をなんとかする。Linuxにゲーム 0 A.D. を入れて遊んでみた。

未改修

 

今回でいよいよ最終回です。

レノボのThinkpad L512、2010年製の中古ノートパソコンを、なんとかして使い物になるようにしようという企画でした。

 

CPUとSSD、メモリを換装し(第1〜2回)、
新しく付け替えたSSDへWindows 10を新規インストールして(第3回)、
さらにLinuxのUbuntuをインストール(第4回)、
UbuntuにブラウザVivaldiをインストールしてメインパソコンと同期(第5回)、
さらに今回はUbuntu環境にゲームをインストールして遊んでみたいと思います。

シリーズ関連のリンクはこちら

 

Linuxを取り巻く環境は大きく変わった!

昔のLinuxといえば、アマチュア制作の、手作りのソフトみたいなのが大半であって、いわゆるソフトメーカーが制作したような完成度の高いソフトというのは非常に少数でした。
Windowsで使っているマイクロソフトのOfficeはもちろん使えないし、
メールソフトも独特のソフトで聞いたことのないものが多く、
ブラウザひとつ取っても、なんだか操作感が慣れにくく、
ゲームなんて夢のまた夢で、せいぜい五目並べかチェスか、みたいなものでした。

Linuxは軽い、要求スペックが無茶苦茶低い、
Linuxは安全で、セキュリティソフトも必要ない、
Linuxはお金が掛からない、ほとんどがフリーソフトだ、なんていうのが長らくお題目のように唱えられていましたが、Linuxを取り巻くソフトウェアの充実が、一般的なユーザの期待にまで応えられていなかったと思います。

ところが、現在は大幅に変わってきました。

マイクロソフトのOfficeはオンラインで利用できるようになったため、ブラウザで使えるようになりました。
メールソフトは以前より利用機会が減ったことに加え、Gmailの普及によりメールソフトは必要性を失ってきました。どうしてもという方は、Thunderbirdでどうぞ。
ブラウザも以前はIE主流でしたが、現在主流のGoogle ChromeならLinux版もちゃんと出ています。Vivaldiなんかも使えます。
動画再生ならVLC。このVLCはWindows・Mac・Linux、AndroidやiOSすべてに対応し、ほぼすべての形式の動画再生ができる優れたソフトです。
メインパソコンとの同期なら、DropboxもEvernoteも使えます。ブラウザ経由でなら、OneDriveでもいけるはずです。
メッセージソフトなら、以前にご紹介したTelegramが使えます。

ゲームだって、Linuxを取り巻く環境は変わってきました。

実は海外製のゲームでは、ちょっとずつですがLinux版もリリースするゲームメーカーも出てきました。
例えばマインクラフト。実はLinux版あります!
Borderlands: The Pre-Sequel。アメコミ風のアクションゲームで、これもゲーマーの間では有名ソフトです。
Cities: Skylines。シムシティとよく似たやつですが、こっちの方が上位互換。かなりの人気作品で、日本ではSteamやスパイク・チュンソフトが販売しています。

特に大きく変わり出したのは、Steamの存在。
海外ゲームをやる人にとっては以前から知られたサービスですが、近年日本製ゲームも取り扱っていて、例えば「信長の野望」とか「ファイナルファンタジー」とか「ロマサガ」「フィリスのアトリエ」……そこそこの有名タイトルがラインナップされています。
Steamは、WindowsやMacにインストールすると、そのアプリからゲームを購入、プレイできる「中継ぎ」的なサービスです。Windows Store、Mac App Storeと同じような感じですね。今で言えば、Apple Arcadeみたいな。

Steamは以前からLinuxにも対応させようという取り組みをしてきましたが、昨年頃から、Windows用ゲームソフトをLinux上でも遊ぶことができるサービスを準備中だと公表して話題になっています。まだリリースされていないので詳細不明ながら、Linux上で「信長の野望」がプレイできる日が来ると思うとちょっと期待しちゃいますよね。

ほかにもWineというソフトも注目されています。
これはずいぶん前からあったソフトで、Windows用ソフトをLinuxやMacで動かすための仮想化ソフトです。
初期は相当な玄人向けソフトという印象が強かったんですが、現在はGoogleなどの支援で相当改良が進んでいて、ヘビー級のソフトでなければそこそこ動作するらしい。ゲームだけではなく、一般ソフトも対象です。Windows版しかないソフトがあれば、ぜひ試してみたいですね。

 

やっぱりスペックが足りていない問題

しかし……なんたって10年近く前のパソコンです。いくらCPUをCore i7にしたって、SSDに換装したって、ベースが古すぎます。
最近のゲームが要求する環境だと、GeFroce GTX 1060……最低でも760くらいを要求することが多くて、とてもじゃないですがL512には荷が重すぎます。
いくらLinux用ゲームが出てきたと言っても、10年前のパソコンではちょっと無理がありそうです。
本格的にLinuxでゲームしたりするなら、そこそこのパソコンでやった方が良いようですね。

今回はゲームでお金を払うのは会社から許可が下りなかったので(註:林は社長です)、いろいろ選んで、「0 A.D.」という無料ゲームを試してみることにしました。

 

0 A.D.: Empires Ascendant
0 A.D. is a free, open-source, historical Real Time Strategy (RTS) game currently under development by Wildfire Games, a...

 

 

昔流行ったマイクロソフト制作のゲームソフト「Age Of Empire」みたいな感じのゲームです。
紀元0年ごろ、つまりキリストさんが生まれた頃の時代を舞台にして、自分の国を開発し、兵を増やし、敵陣営を滅ぼして生き残るのが目標です。
Windows、Mac、Linuxに対応しています。

CPU: インテル製CPU 1GHz またはその互換CPU
メモリ: 512MB以上
グラフィック: OpenGL 1.3 準拠、3Dアクセラレータードライバと128MB以上のVRAMを搭載したグラフィックカード。Radeon 9000 / GeForce 3など。
画面: 1024x768px 以上

Linuxでの要求スペックです。
CPUはCore i7 620Mの2.66GHzなのでクリアしていると考えて良さそうです。
メモリは8GB積んでいるので大丈夫でしょう。
グラフィック環境もRadeon 9000とかGeForce 3シリーズは2002年ごろの製品なので、とりあえず大丈夫じゃないかと思います。
うん、これならいけるでしょう。

0 A.D.は日本語化も進められているので、こちらを参考にすると良いと思います。

 

http://yodoshi-camp.sakura.ne.jp/0admain.html

インストール

0 A.D.のインストールには、Ubuntu標準装備の「端末(ターミナル)」を起動します。

 

左下のサイコロの目みたいなのをクリックして、「端末」を探します。

 

以下のコマンドを入力します。

sudo apt-get install 0ad

直後にパスワードを求められるので、パスワードを入力します。
すると自動的にダウンロード、インストールが開始されます。

 

しばらくお待ちください。

 

最終画面で動かなくなりますが(1〜2分)、じっと我慢です。

 

最後、この状態になったら完了です。

 

ゲーム起動時は「0ad」とだけ入力します。

 

起動しました。
全文英語です。

 

日本語化の手順

ここから少し手を入れます。
上記でご紹介した日本語化チームのページにアクセスしてみてください。

 

http://yodoshi-camp.sakura.ne.jp/0admain.html

 

このサイトで案内している「リリース済みロケール」の配布ページに行きます。
一応リンクを貼っておきますが、ページ移転等もあり得るので、自分で探すことをお奨めします。

 

Locales

このページの中の、「ja-lang-0.0.23b.pyromod」または「ja-lang-0.0.22.zip」をダウンロードしておきます(httpというリンクをクリックすればダウンロードできます)。
このページの「ja-lang」を選んでください。zh-langは中国語、TW-langは台湾語です。

ダウンロードしたファイルは解凍せず、そのまま扱います。

 

ファイルマネージャーの右上、「三」のところをクリックすると、上図のように出てきます。

「隠しファイルを表示する」にチェックを入れます。

 

すると隠しファイルも見られるようになります。
ホームフォルダの中に「.local」というフォルダがあります。
その下に、「share」「0ad」「mods」「mod」の中に、例えば「ja」などのフォルダを作成し、さっきのZipファイルを入れておきます。

 

日本語化されました!
これなら英語苦手な方でも快適にプレイできそうですね!

 

ゲームで遊んでみた

早速シングルプレイで試遊してみましょう。

 

スタート。
画面は一昔前の市販ゲーム並みかな?
操作は快適です。

 

農地を開発して、豚小屋を建設中。

 

軍隊作って早速進軍!
いけ、マケドニアの精兵たちよ、進め!
彼方にこそ栄えあれ、届かぬからこそ挑むのだ!

 

敵、発見!
突撃!
しかし、圧倒的に兵力差でバタバタやられていく……

ああ、そうか……
この胸の高鳴りこそが、オケアノスの潮騒だったのだ……グフッ

 

なかなか面白くできていて、相手文明より如何に素早く発展して兵隊を揃えられるか、
そして頻繁に兵隊を送り込んで、相手を邪魔しながら格差を拡げていくかがポイントのゲームです。
あとでちょくちょく遊ぼうかな。

これでL512をなんとかするの連載は終了です。
パソコンは、このまま寝室に持って行って、寝ている時に思い出したことをメモったり、気になって眠れなくなった時にネットで調べ物したりする時に活用しようと思います。

ここまでありがとうございました!

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