Macのクリップボード管理アプリ「Clipy」をイチオシしたい。

未改修

MacとWindowsの両刀遣い、リニーズ林です。
今回はMacの話です。
ただ、Windowsにもクリップボード管理アプリは存在するので、初心者の方はこの記事をきっかけに同種のアプリを試してみると良いかも知れません。
今回は、そんな感じの記事です。

 

クリップボードってなに?

パソコンを使っていると頻繁に操作する「コピー」「貼り付け」(コピー&ペースト)。
マウスなどで反転させた部分をコピー(または切り取り)して、別のところに貼り付けるわけですが、このコピーした際のデータは、一時的にパソコン内部のメモリに保存されます。この一時保存するための場所のことを「クリップボード」と呼んでいます。

例えば「リニーズ」という言葉をコピーしたとします。
コピーした「リニーズ」は、クリップボードに一時的に格納されます。
どこか別の場所に貼り付け操作を行うと、クリップボードから取り出して、その場所に貼り付けるというわけです。

従来クリップボードは、原則として格納できるデータは1個となっていました。
「リニーズ」をコピーしてから、「ダウンロードGoGo!」をコピーすると、「リニーズ」は上書きされて消えてしまいます。
Windows 10 October 2018 Update以降は、「Windows」と「V」のキーを同時に押すと、クリップボード履歴が表示され、上書きされないような仕組みも登場していますが、Macでは基本的に最新1個のみ有効となっています。
不便ですね。
そこでクリップボード管理アプリの登場です。

 

名作Clipmenuを引き継いだMac用クリップボード管理アプリの決定版、Clipy

2008年にリリースされて以来、とても人気の高かったアプリでClipmenuというものがありました。
とても完成度の高いアプリで、実はすでに当時から現行のClipyとほとんど同じ機能を備えていました。
ところが2014年あたりで開発が止まってしまい、Clipyが後を引き継ぐような形で現在も開発が続けられています。

 

Clipy
Clipboard extension app for macOS

 

Clipyの機能は大きく2つあります。
ひとつはクリップボードを複数件保管しておくことができる機能。
もうひとつはスニペットといって、定型文を保管しておいて必要なときに貼り付ける機能です。

Clipyのクリップボードはこんな感じです。

 

クリップボードの履歴は標準で30件まで、搭載メモリが大きいならもっと増やすこともできます。
標準のクリップボードは電源を切ると消える仕組みですが、Clipyなどのクリップボード管理アプリなら電源を切っても保存できる仕組みなので、この点もメリットだと思います。

また、上図はたまたまテキストしか出ていませんが、アイコンや写真、音楽などもクリップボードに保存可能です。
たいていのものはクリップボードに格納できるはずです。

今度はスニペット(定型文)です。

 

仕事で使うメールのひな形とか、HTMLやCSSなどのよく使う表現なども入れてあります。
前記のクリップボードは30件以上保存すると、古いものから押し出されて消去されていくのですが、スニペットについては押し出しはありません。
事前に文面などを作って登録しておけば、必要な場所に貼り付けることができます。

 

アプリのメニューに「スニペットを編集」というコマンドがあり、それを選ぶとこんな画面が出てきて、好きに書き込んでおけば利用できる仕組みです。
メールのテンプレなどは便利です。

ただ個人的に思うのですが、メールはできるだけ手打ちの方が良いですよ。
相手は気づきます。
そして、手打ちの方が良い結果をもたらすものです。
私はひな形を使う場合でも、そのまま送ることはしていません。

 

環境設定は、インストールのまま、たいてい弄らなくても使えます。
唯一設定を推奨したいのは、ショートカットキーを設定すること。

個人的なお奨めポイントは「コマンドキー」+「1」「2」「3」で、それぞれクリップボード、スニペットをすぐに呼び出せるようにしておくこと。
TwitterやFacebookに投稿するときも、
メモ帳に書き込んでいるときも、
メールを書いているときも、
またはグラフィック加工しているときも、
好きなときに「コマンドキー」+「2」でマウスカーソルの隣にクリップボードの履歴メニューを表示させることができます。
「コマンドキー」+「3」でスニペットメニューを表示させることができます。

便利っぽくないですか?

Macは外見のカッコ良さげな……つまり大仰なクリップボード管理アプリが幾つかあるのですが、Clipyの魅力は質実剛健。非常にシンプルで実用性のみのデザインです。
画面を変に占有することもありません。
普段は目立たない感じで控えてくれます。
作りも単純で、軽快に動くアプリです。

ぜひ一度試してみてください。きっと気に入ると思いますよ。

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