pCloudにファミリーとビジネスが新登場! ファイルの安全性も解説します。

pCloudに新プラン登場pCloud

大人気スイス製クラウドストレージpCloudに、新しい仲間が登場しました。
家族や友人同士でシェアして楽しめるpCloudファミリー。
職場で使える高いセキュリティ仕様のpCloudビジネス。
日本でも急激にユーザ数を拡大しているpCloudですが、新しいプランの登場でますます賑やかになりそうです。

今回は新しく加わった「pCloudファミリー」と「pCloudビジネス」を詳しくご紹介します。気になる販売価格、通常のpCloudと比べた違いなどもご紹介していきますので、どうぞご覧ください。
また最後の方では、pCloudに保存するファイルの安全性についても解説しています。ビジネスはもちろん、家族の写真共有などで使う以上、やはり本当に安全なのかは知りたいですよね。
ぜひ最後までご覧ください!

なお、そもそもpCloudって何? って方は、こちらの記事をご確認ください。

家族や友人同士でシェアして楽しめるpCloudファミリー

pCloudファミリーは、家族や友人同士、サークル仲間などの5人以下のグループで使うことを前提にしたプランです。
2TBのストレージが与えられ、これを5人で共有する仕組みです。
買い切り版のみで、公式価格500ドルです。

通常のpCloud 2TB 買い切り版との大きな違いは、契約した本人含めて最大5人でシェアできるという部分です。
契約した人がpCloudのWebにログインすると、家族や友人を招待する仕組みが用意されています。ここで相手のメールアドレスを入力すれば、その人をすぐに招待することができます。

各自が利用できるスペースも自由に割り当てができます。
合計で2TB使えるので、自由に割り振って使ってください。割り当てられたスペースは各自のプライバシーがちゃんと守られた領域です。自分でシェアしないかぎりは仲間に見られる心配はありません。

シェアは写真や動画1枚から可能。
もちろんフォルダに公開設定すれば、そのフォルダに入れたものは仲間内で自由に見られるようになります。
写真や動画だけなく、通常のファイルももちろん可能です。

iPhoneやAndroidのスマホで撮影した写真は、自動でpCloudへ

pCloudアプリ

pCloudアプリを活用すれば、スマホの容量節約にも使えて便利です。
まずスマホアプリをAppStoreなどからインストールしてログインしてください。

pCloud 自動アップロード

「その他」をタップ、次に「設定」をタップします。

pCloud 自動アップロード

「自動アップロード」をタップ。

pCloud 自動アップロード

次の画面で「自動アップロード」のスイッチをオンにすると、
「新規作成した写真と動画」
「すべての写真と動画」
という項目が出てくるので、ここから好きな方を選びます。

「新規作成した写真と動画」は、今後これから撮影した写真や動画はpCloudへ転送する。
「すべての写真と動画」は、スマホ内の全ての写真・動画をpCloudへバックアップする。

pCloud 自動アップロード

写真と動画を両方バックアップしますが、どちらか一方も可能です。

さらに、冒頭の「設定」画面に戻って「アップロード設定」をタップすると、オリジナル画像かJpegで保存するかを選べるほか、「端末の空き容量を確保する」を選ぶとスマホに保存されている写真を一括削除できる機能もあります。
写真などを自動で削除してしまうと、万一pCloud側に保存できていないと大事故なので、定期的にここから手動で削除する仕組みになっているようです。逆に、このボタンを押さない限りはスマホ側でも写真を保存し続けているので安心とも言えます。
この辺の微妙にアナログチックな挙動は、好みが分かれる部分かもしれません。

pCloud 2TB 買い切り版の通常価格が350ドルですので、ファミリーは150ドル(17,000円〜19,000円くらい)高くなっています。1人で2TB使うか、家族や友人と共同利用するか、基本的にはその違いです。
写真や動画の公開設定は1人用でもできるので、例えば2TBを2つ買っても使い勝手的には変わらないと思います。どこまでヘビーに使うか次第といったところですね。

職場で使える高いセキュリティ仕様のpCloudビジネス

pCloudビジネスは、最低3人以上から利用できるビジネス専用プランです。
1人1TBずつ割り当てられるので、最低3人なら3TB。4人で4TB、5人で5TB……
という具合に増えていきます。そのスペースの範囲内であれば、管理者が各自のスペースを調整することも可能です。
これはサブスクのみで、買い切り版はありません。

価格は月額なら9.99ドル。年契約なら月換算で7.99ドルです。
3人分なので、23.97ドル〜29.97ドル(日本円なら約2,733円〜3,417円)が毎月掛かってきます。
ちなみにDropbox Businessの場合、1人あたり月額1,250円(3人分で3,750円)なので、このプランではそれほど大きな差はないようです。

pCloudビジネスの機能として、最初からpCloud Cryptoが搭載されています。
pCloud Cryptoは、地上最強のセキュリティエリア。超高度暗号化により、パスワードを知っている人以外は開けることが不可能です。
パスワードは極めて強固な仕組みで守られているため、pCloudを作った当の技術者本人でさえ、パスワードがなければ解析できないということです。

このCryptoが標準で搭載されています。
会社の重要機密などを保管して、限られたメンバー以外には閲覧できないようにすることが可能です。

また、全てのデータに対してアクセス制限が設定できます。
他のプランで共有する場合、例えば「パスワードを知っていればアクセスできる」「URLを知っていればアクセスできる」「二重共有できてしまう」など、ビジネスではリスクに感じる部分があると思います。
ちょうどつい昨日、僕の友人からもこの二重共有について相談を受けました。
つまり、AさんのフォルダをBさんと共有したら、Bさんが勝手にそのフォルダをCさんにも共有をかけてしまった……という事態。最悪、Twitterなどで共有URLを貼り付けられたら、中身を一般公開されてしまうリスクが発生しますよね。
pCloudビジネスでは、これに対してアクセス制限をかけることができます。管理者が一元的に二重共有を禁止したり、チーム単位で許諾制御を行うことができる仕組みがあるので、とても安心です。

さらに管理者がメンバーの追加・廃止を自由に行えます。
管理ページから簡単に操作できるので、出入りの激しい種類の仕事でも活用できます。
社外の担当者用に1ヶ月だけスペースを提供する、という使い方も考えられますね。

さらにバージョン履歴は180日間(約半年)。
もし上書き保存してしまった場合でも、過去に遡って戻すことができます。

さらにセキュリティを高めるため、管理者は全員のアクティビティ管理も行えるようになっており、不正な挙動を監視することもできます。

ただ、残念ながらpCloudビジネスは、他のpCloudのような買い切り版がありません
価格メリットもそれほど大きくはないため、その視点で検討している方にはお薦めできませんが、高いセキュリティ性能を誇るビジネス向けpCloudなら、他社製クラウドストレージよりも安心して利用できるというメリットは大きいと思います。

pCloudに検閲はあるか

pCloudファミリーもビジネスも、シェア機能を大いに活用したり、プライベートな写真や重要な事業資料を保管する可能性があると思います。
そこで心配になってくるのは、pCloudに保存されたデータの安全性はどの程度信頼して良いのか、というところだと思います。
そこで以下に簡単ですが、pCloudの安全性について解説してみたいと思います。

クラウドストレージの全部を隅々まで確認できたわけではないので、あくまで僕の知り得る限りですが、pCloudは他のどのサービスよりもプライバシーや知的財産権の保護に対して力を注いでいるように見えます。

ヨーロッパでは、GDPRという規則が定められています。世界で一番厳しい個人情報保護に関する規則とも言われており、違反すると莫大な制裁金が課せられることもあり、ヨーロッパの企業はこの規則を忠実に守っています。
ただ、実はスイスはEUの加盟国ではありません。永世中立国です。
そこでスイスでは、「ほぼGDPR」とも言われる国内法「FDPA」を成立させて、ほぼヨーロッパ周辺国と同じレベルの法整備を行なっています。
しかしpCloud AG.社はそれでもGDPR準拠にこだわり、サーバをGDPR批准国であるリヒテンシュタインに置いています。自社はFDPA、サーバはGDPRに準拠させるというこだわりようが、同社の姿勢を垣間見せていると思います。

そんなプライバシーと知的財産権の保護に力を入れているpCloudですが、検閲はあるのでしょうか。
時々、Googleドライブに保存していた著作権を侵害するコンテンツやインターネット上で拾ったポルノ画像などを保存していたら、Googleから利用を停止されたという事件が発生してニュースになったりします。
ポルノ画像を保存するかどうかは別として、Googleやマイクロソフトはユーザデータをチェックしているに違いない、という疑念が事件のたびに湧き上がってきます。これまでのところ、Googleでは審査方法については明確な説明をしていません。
pCloudでは、これら著作権に対し、どのような対応をするのでしょうか。

GDPRによりプライバシーが厳しく保護されている以上、ユーザが保存したファイルを閲覧して目視で確認することはできません。しかし、野放図にしていればサービスを悪用されるようになってしまいます。
そこでpCloudでは、データを暗号化した状態でスキャンする技術を開発しました。スキャンされたデータは、データベース上の「危険なデータ」と符合する部分がないかをチェックして、もし照合する場合はシステムがブロックするという仕組みになっています。

もうちょっと詳しい方向けに説明すると、つまり「サーバ側で暗号化されたBLOBを内部システムがハッシュファイル編成方式で自動的にスキャンして照合する」というわけです。これにより、人間が目視で確認することなく違法なファイルを認定することができます。

細かな挙動までは分かりませんでしたが、おそらく複数のポイントが一致した場合にブロックするなどの規定があるはずで、ちょっと合致したからといって直ちに止められるわけではないと思います。よほどのことがない限りは気にする必要はないでしょう。

アカウント停止された場合、まずメールで連絡が行きます。
ユーザは14日以内にpCloud AG.社に連絡して、ブロック対象となったファイルに問題がないことを証明できればアカウントは回復できます。
この時点では機械的なブロックなので、怒ったり当惑したりせず、単に「いや、これは息子が赤ちゃんの頃に撮った写真です」みたいに説明すれば、回復の余地は十分あるはずです。

ただ、14日以内に何も連絡もしないと完全にブロックされてしまい、状況によってはダウンロードさえできなくされてしまうので注意が必要です。僕の周囲ではそういう話は聞いたことがないので、多分こうしたことはほとんどないと思いますが、万一不運にも遭遇してしまった場合は、まずpCloud AG.社へ連絡することを心がけましょう。

というわけで、今回はpCloudファミリーとpCloudビジネスのお披露目と、pCloudの安全性について解説しました。
実はダウンロードGoGo!では、以前からチャットで相談していただいたお客さまにはご案内していたのですが、日本での販売は色々制約があって難しい状態でした。ところが2022年になって、ついに日本のユーザが60,000人を突破したということで、なんとなくご褒美的に取り扱いが認められるようになって、今回発表の運びとなりました。

pCloudは2022年、かなり動きます。
月末近くにももうひとつ記事を書かないと……なイベントが用意されていますので、ぜひ楽しみにお待ちくださいね。

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