コモディティ化ってなに? 意識高い系のプレゼン頻出キーワードを解説します。

未改修

コモディティ……
ずいぶん昔からある用語なので、さすがに意識が高かろうと低かろうと知っている人は知っている用語ですが、それでもやっぱり意識高い系の人々は日常会話で使ってきます。

「御社の商品がコモディティ化しないために現状お考えになっている方策はございますでしょうか?」
「市場がコモディティ化しているので、ここでわが社の商品を別の切り口で市場に投入することで……」

作り笑いして知っている風を装うのも疲れるので、是非ここで覚えていってください。

 

ひとことで言って、コモディティというのは「ありふれた商品」のことを言います。
例えばパソコン関連で言えばキーボード、マウス、USBメモリなどは画一的で、大差のない「ありふれた商品」だと言えます。

実はちょっと前に個人的に勉強していたんですが、
商品展開は4つの段階を踏むそうです。

最初の段階は「機能」
パソコンが登場した時、そろばんより早く、電卓より多機能、ワープロより表現が豊かだとアピールされました。

2段階目は「信頼性」
パソコンも次の段階に入ると、フリーズしにくい、安定したパソコンが売り出されるようになりました。
ちょうどWindows XPの時期ですね。

3段階目は「サービス」
これまで1ヶ月は掛かっていたパソコンの修理サポートが1週間になったり、Appleのような手厚いカスタマサポートが付随したサービスが流行するようになります。

4段階目は「価格」
出尽くすと、最後は価格の殴り合いです。中小は衰亡し、マネーパワーのある大企業に収束されていくのです。

コモディティとは、つまりこの4番目・最終段階の状況のことで、機能も信頼性もサービス内容も全部似たり寄ったりになるため、最後の最後は価格で差別化して殴り合うしかなくなる……そんな状況になっていくことをコモディティ化と呼んでいます。

コモディティ化が進むと商品は滅ぶのか、というと必ずしもそうなりません。
ボールペンや消しゴムはコモディティ化された状態ですが、一定の均衡を保っているように見られます。
林はそういう商品を扱っていないので想像で行くしかありませんが、恐らくコモディティ化された商品を取り扱う業者は、まず品切れを起こさないようにする、次に徹底的なコスト管理をしていく、そして品質が変わらないように腐心するという3点が重要なポイントになるんじゃないかと思っています。

店に行けば、いつもある商品。
昔から気に入っていて決めている商品。

繰り返し買ってもらって定期収入。きっとそういう商売なんだと思います。
逆に、その市場に食い込めないところは残らないんでしょうね……

ちなみに「コモディティ商品」という言い方もあります。
これ、ちょっと意味が違っていて、「商品名だけで買ってくれるほど、名前が知れている商品」のことです。
パソコンの世界だと「マイクロソフトOffice」「ウイルスバスター」あたりでしょうね。

「コモディティ投資」は、先物への投資です。
先物(要するに原材料系)もコモディティ系の商品なのですが、価格はさまざまな要因で相当に上下するので、価格が安い訳ではないですけど……

あとひとつ。
「コモディティ人材」と言われたらショックを受けましょう。つまり「ショッカー戦闘員」と同義です。

というところで、今日はここまで。
また次回もよろしくお願いします!

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