ダイバーシティって何? お台場と関係あるの?

未改修

2000年に入る手前あたりから、ダイバーシティという言葉が聞かれるようになりました。
結構前から耳にする言葉のはずなのに、意外と理解されていない言葉です。

新しい複合ビルなどの建設予定地に立ててある看板に「ダイバーシティな町並み」などという表現があるので、うっかり建設方面の用語で、お台場とかそっち方面のコンセプトの言葉っぽく聞こえてしまいがちです。

ダイバーシティとは、ひとことで言って「多様性」のことです。
建設とか関係ないです。

人種とか宗教、性別、思想、趣味や働き方、あらゆる多様性をダイバーシティと呼び、様々な人たちを広く受け入れる社会、自由に働ける企業群を良しとする価値観を総じて「ダイバーシティ社会」なんて言い方で表現します。
近年の「働き方改革」などの源流といっても良いかも知れません。

意識高い系のプレゼンでは、「ダイバーシティ社会に対応した新しいシステム云々」なんて使われたり、「ダイバーシティマネジメントを意識したインターフェース作りを社内で徹底させるべく……」みたいな使われ方をしますが、要するに「日本語以外にも対応」「障害者にも対応」「子どもでも使える」「高齢者が迷わない」みたいなものをざっくり、漏らさず、包括的に言ったもので、だいたいそんなことを言いたいんだろうな的な理解で宜しいと思います。

 

ちなみに「ダイバージェンス」って言葉もあります。
多分言葉の発祥は同じだと思うんですが、こちらは「反意的な」「逆行する」というニュアンスの用語です。
主にFX界隈で使われる経済用語で、例えばローソク足のチャートでは右肩上がりの情勢でも、MACDが下降線を示している状況のことをダイバージェンスと言って、トレンド変換の前兆であると読める場合がある……的な。

このダイバージェンスも、ダイバーシティも、「ダイバー」という言葉には「拡散する」「拡がる」的な意味が元々のニュアンスに含まれていて、そこから「多様性」「逆行」という指向性のある用語が産まれたみたいですね。

今日はここまで。
また次回も「聞いたことあるけど、実はよく知らない」言葉などを探してみたいと思います!

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