PC使い方講座

【解説】WindowsやOfficeなどの何ビット版ってどういう意味が分かる?

2018年12月6日

Binary number

パソコンの世界では「32ビット版に対応」「64ビット版では使えない」みたいな話題が出て来ます。
ビットってなに?
それって速いの?
ていうか、僕のパソコン何ビットですか?
今日はそんな疑問にサクッとお答えします。

ちなみに僕は世界に隠れた優秀なソフトや、ちょっと変わった面白いWebサービスなどを収集して、それを日本で販売するのを仕事にしています。
これまでも数多くの海外メーカーさんと手を結んできています。
この仕事に携わる前は20年近くPCソフトの販売業を手がけていて、1万本は軽く超えるソフトを見てきています。
仕事の関係上、「32ビット版と64ビット版で機能が違いますか?」「僕のパソコン、何ビットですか?」みたいな問い合わせを多くもらっているので、その辺り一律お答えできる感じで記事を書いていきたいと思います。

それでは早速始めたいと思います。

 

ビットってなに?

Windows 何ビット

リンゴの色は何色ですか?
まあ、常識的には赤と答えると思います。
でも、それって本当に赤でしょうか。よ〜く見てみると、純粋な赤じゃなくて、やや黒みがかった赤の方がリアルだと思います。
もっと言えば、隣のリンゴの色と比べても、完全に一致しているわけではないことも気づくと思います。
割り切れない世界。
みんな違ってみんな良い。
「アナログ」というのは、微妙な差異を認める世界です。
色味の違い。
味の違い。
人の声色の差、人の肌の色。
すべてが違う、この世界の理です。

逆に、「んな細かいこたぁどうでも良いんだよ! リンゴは赤。それで良いじゃねえか!」という発想から生まれるのは、デジタルの世界です。
赤は赤。多少の違いがあっても、赤でくくれば良いじゃないか。
チョコレートの甘さも、羊羹の甘さも、甘さは甘さ。
ハスキーボイスもダミ声も、鼻に掛かった甘え声も、声は声。
世界はひとつ、みんな同じ。
さまざまな差を取り払った世界が「デジタル」の世界です。

コンピュータなどの機械は、このデジタルの世界で動いています。
コンピュータはこう考えます。
「太陽が出て来たら "1" 、太陽が沈んだら "0" 」
「リンゴが赤ければ "1" 、青ければ "0" 」
「カレーが甘ければ "1" 、辛ければ "0" 」
すべてこういう判断で動いています。
デジタルの世界では「0」と「1」しか存在しません。「2」や「3」はないのです。

 

じゃあコンピュータはどうやって複雑な計算をやっているのかというと、つまりこの「0」と「1」を細かく組み合わせて「2」や「3」を表現して計算しているのです。
細分化すればするほどアナログに近づいていく。
最初は「赤」と「透明」しかなかったのに、組み合わせを細分化することで赤以外の色パターンを「16色」「32色」「64色」「128色」……現在のコンピュータでは281兆5000億色くらい出せるものもあるようで、これも「0」と「1」の表現を究極にまで細分化した結果と言えます。

この「1」または「0」の1桁のことを「1ビット」と言います。
2桁あって2ビット。
00または11、10、01の4通りの組み合わせができます。
この4通りの組み合わせを利用すれば、例えば「黒」「シアン」「マゼンダ」「イエロー」……プリンタのインクの組み合わせになります。

3桁なら3ビット。
000、111、001、100、010、011、110、101の8パターンがあります。
……8桁では8ビットとなります。
8ビットに至ると、組み合わせは256パターンにも及びます。

実は8ビット、つまり「0」と「1」が8つ集まった状態で、ひとつの単位に昇格します。
皆さんお馴染みの「バイト」です。
1バイト=8ビットになるわけです。
この1バイトは英文字1つに相当し、例えば英数のAは、01000001です。
数字もこの1バイトに相当します。
ただし、日本語や中国語などは文字数も多いので256種類では足りず、倍の16ビット。2バイトの文字表現となっています。

昔のゲーム機……ファミコンとかは8ビット機と呼ばれていました。
現在のパソコンは32ビットとか64ビット……30年ほどで、とんでもない差が生まれたわけですね。

それで、今回の話題である32ビットというのは、この「0」と「1」が32個連なった状態のことを意味します。
パターンの数は、、、、なんと! 42億9496万7296通りです。
これだけあれば、もうなんだってできちゃいますよね。

でも、さらに64ビットはハンパありません。
1844京6744兆0737億0955万1616通り。
その上に128ビットがあり、こちらは340澗2823溝6692穰0938丈4634垓6337京4607兆4317億6821万1456通り……いいです、忘れてください。

つまり、32ビットとか64ビットというのは、「0」「1」の桁数のことを指していて、
その組み合わせのパターン数が豊富になればなるほど、細かい表現や大きな処理が可能になるわけです。

 

じゃあ、64ビットって速いの?

ざっくりした解説です。
例えばですが……

00010001110100001000000000111000000011111111111000011111110000010001000111010000100000000011100000001111111111100001111111000001

128ビットあります。
32ビットずつ区切ると、4区切り……このデータを処理するのに、32ビットだと4回計算することになります。
64ビットならたった2回です。つまり、倍のスピードでこのデータを処理することができるわけです。

この速い・遅いには、パソコンの頭脳に当たるCPUの速度が関わってきます。
CPUはこうした「0」「1」を処理する役割を負っています。
前述の128ビットのデータを、32ビットCPUなら4回、64ビットCPUなら2回、128ビットCPUなら1回で処理します。
現行パソコンに搭載されているCPUは普通に64ビットCPUのはずです。

さらにソフト面の仕様も関わってきます。
64ビット対応したCPUが搭載されているパソコンに、64ビット対応したWindowsが必要です。
このことを「Windows7 64ビット版」とか「Windows10 64ビット版」などと言っているわけです。

もうひとつ。その上で動くソフトの存在も重要です。
例えばWordやExcelといったOfficeソフトにも32ビット版・64ビット版があって、
もし64ビット版のWindowsがインストールされているパソコンを持っていたとして、使いたいソフトが32ビット版だと意味がありません。
下手をすると動作環境に「64ビット版非対応(動作しません)」と書かれている場合もあります。
この辺はよく見ておく必要があります。

あくまで「CPU」「Windows」「ソフト」の3つがすべて64ビット版に揃っていなければ、あまり意味がないよ……というのが実際のところです。

64ビット版はメモリが多く使えるの?

メモリについても説明しておきましょう。
従来の32ビット版Windowsでは、メモリは実質3GBまでしか認識されません。
たとえお金を積んで8GBとか搭載しても、5GBは放置されます。
64ビット版は上限が2TB……2048GBまでいけるそうです。普通のパソコンではあんまり関係ないですが。
* このメモリ上限は、Windowsの種類によって違いがあるので注意してください。

で、僕のパソコン何ビットですか?

「システムのプロパティ」を見れば記載があります。
「コントロールパネル」から「システムとセキュリティ」−「システム」を探すか、
「マイコンピュータ」のアイコンを右クリックして「プロパティ」を選択すると出て来ます。

Windows 10の場合は以下の方法で確認ができます。

まずは「スタート」ボタンをクリックして、
メニューから「設定」をクリックします。

「システム」を選択します。

左側の一覧から、「バージョン情報」を選んでください。

赤で囲った部分に表示されています。

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