パソコンのサポートを受けたりすると、「型番は分かりますか?」って聞かれることが多いと思います。
型番ってなに?
型番とは、その製品の正式な名前です。
型番があれば、パソコンの種類を特定でき、詳しい製品仕様を手に入れることができるため、サポートの担当者は型番を最初に聞いてくる場合が多いのです。中古屋に査定額を問い合わせた時も、やはり製品の特定が必要になるからです。
型番って具体的にどんな風に書かれているの?
どこに書かれているの?
この記事を読めば、型番とは何か? どこに書かれているか? どんな風に書かれているのか? などすべてが理解できます。
さらに実際の商品写真から、その製品のどこに書かれているかも幾つかご紹介します。
ちなみに僕は、20年以上パソコン関連の会社を経営しています。
中古部門があって、そこではパソコンや周辺機器などを買い取っているので、型番を確認するのは日常のことです。
査定依頼でも、初心者のお客様から「型番わかりません」と言われることが少なくないので、ぜひこの記事が参考になればと思って書きました。
それでは早速解説していきたいと思います。
型番は、その製品を特定するために必要な情報。
例えば、下の写真のノートパソコンを例にしてみましょう。
僕の会社で買い取った中古パソコン「レッツノート」です。
レッツノート(Let's note)というのは愛称みたいなもので、パソコンの正式名称ではありません。
また、蓋の部分に「Panasonic」と書かれていますが、これはメーカー名です。
「レッツノート」も「Panasonic」も型番ではありません。
では、型番はどこに書かれているのでしょうか……?
ノートパソコンをひっくり返してみると、その答えがあります。
CF-LX3GDLCS、これがレッツノートの型番です。
メーカーによっては「モデルナンバー」「品番」「正式名称」「型式」などの言い方がありますが、どれも意味は同じです。
Panasonicのロゴの真下に「機器名称 CF-LX3」と書かれているのも見えますが、これは略称のようなものです。
実はレッツノートは非常にたくさん枝分かれしており、
CF-LX3ひとつ取っても、
CF-LX3NECBR
CF-LX3NEXBR
CF-LX3YEABR
CF-LX3BDDBP
CF-LX3DDABR
CF-LX3DDAWR
CF-LX3EDHCS
CF-LX3EDHTS
CF-LX3EDJCS
CF-LX3EDJTSなどなどなど……ざっくり70商品以上あるのです。
従って、「CF-LX3GDLCS」と、ここまで書くことで、ようやく「型番」として商品の特定に繋がるわけです。
パソコンの買い取り現場では、「レッツノート幾ら?」「パナソニックのパソコンだけど幾ら?」みたいに聞かれることがよくあるんですが、実際それではなんとも言えません。
この型番によって、結構内容に違いがあるからなのです。
バッテリを抜くと……
ちょうど手元にないので写真はありませんが、一部のノートパソコンでは、裏面を見ても型番の記載がないモデルもあります。
実はバッテリを取り外すと、その中に型番が書かれていることがあります。
あんまりないことですが、もし見当たらない場合は、バッテリを引き抜くと出てくる場合もあるかも知れませんよ。
型番には意味があるの?
前項で見ていただいて分かるとおり、型番はアルファベットと数字の羅列です。
そんな羅列の型番に意味があるのか、と言えば「多分ある」というのが答えです。
基本的に型番はメーカーが自由に決めています。たいていの場合、「DはDVD搭載」「XRはスリム型」みたいな感じで割り当てていて、メーカーの担当者は見ただけでパソコンの構成を把握できるようになっていると思うのですが、部外者ではほとんど分からないです。
なので、この際意味までは理解しなくても大丈夫です。
型番いろいろ写真集
それではいくつかの製品写真をお見せしますので、型番の位置を確認してみてください。
レッツノート別製品の型番。外箱にもちゃんと記載されています。
ゲーミングヘッドフォン。これも……
箱の裏面に表示されています。
ノートパソコンとは別に、ACアダプター自体にも型番があります。
型番は、英語で「Model number」と言います。
マクセルのスピーカー。
型番は裏面に記載されています。
Apple製品の場合は、写真のように「MC747J/A」というのと「A1244」という2つがあります。
正確にはA1244の方が型番ですが、Apple製品ではMC747J/Aでもほぼ特定できるため、MC747J/Aを型番的にいう場合もあります。
Ankerのポータブルスピーカー。
裏面に「A3104」これが型番。
SoundCore nano は商品名です。
Apple Magic Mouse 2のひっくり返したところ。
Appleがメーカー名、
Magic Mouse 2が商品名、
赤線の「A1657」が型番です。
電話子機にもちゃんと型番はあるんです。
エアコンのリモコンにも型番。
もちろんですが、エアコン本体、室外機にもそれぞれ型番があります。
リモコンにはリモコン、本体には本体、室外機には室外機、それぞれ別の型番が書かれているはずです。
と、こんな感じで、パソコンに限らず型番はさまざまな電化製品に付けられています。
不具合のサポートを受けたり、買い取りを依頼したりするとき、この型番というのは最重要な項目のひとつとなっています。
ぜひお問い合わせの前に、その商品の型番をチェックしてみてください。