商品レビュー

PDF編集ソフト EaseUS PDF Editor を試す。良き!

お仕事をしている人なら、PDFファイルは日常的に使うファイル形式だと思います。
見積書や請求書といった会計書類、プレゼン資料、契約書、その他さまざまな文書データがPDFファイルとして活躍していると思います。

PDFファイルは閲覧ソフトがないと開くことができません。
多くの場合、アドビのAcrobat Readerという無料のソフトがあって、これをインストールすることで閲覧できるようになっています。
ただ、Acrobat ReaderにはPDFを編集する能力はありません。見るだけです。

PDFファイルを編集するには、アドビのAcrobatというソフトがあるのですが、月額1,500円以上します。年間18,000円。3年使えば5万円を超えます。

アドビ製品は技術的に優れており、歴史も長いので、ITインフラの立ち位置を確立していたのですが、近年月額制のサブスク化に舵を切り、重ねてユーザとの約束を一方的に反故にした問題があってからは「#脱Adobe」というハッシュタグがSNSやYoutubeなどに出回るようになり、特にPhotoshopやIllustratorの代替としてAffinity Photo / Affinity Dewsignerは、この時期に一気に裾野を広げた感があります。

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PDFについては今のところ決定打になるような代替先が乏しい感じがあったのですが、この度イーザスさんから「EaseUS PDF Editor」というPDF編集ソフトが登場しましたので、無料版を早速レビューしてみました。
無料版なので、書き出すとど真ん中にウォーターマークが貼り出されてしまいます。機能評価後は有料版を買いましょう。

 

EaseUS PDF Editor - Windows用のオールインワンのPDF編集ソフト
EaseUS PDF Editor - Windows用のオールインワンのPDF編集ソフト

jp.easeus.com

 

ちなみに僕は、PCソフト業界の片隅で20年以上ご飯を食べさせてもらっています。
最近では世界中のソフトを探してきて、このブログ「リニーズメディア」でご紹介したりしています。
お仕事でパソコンを使う人も、趣味で楽しんでいる方も、もっと便利にパソコンが使えるようになることを願って活動しています。

それでは早速EaseUS PDF Editorの使い心地を見ていきましょう。

 

EaseUS PDF Editor 無料版

 

画面構成はわかりやすい

EaseUS PDF Editorを立ち上げてみました。
画面構成はすっきりめで、わかりやすい印象です。

EaseUS PDF Editor

PDF編集ソフトをよく使う人なら、メニューを見れば大体のところはイメージできそうです。
無料版は書き出しこそできませんが、一通りの機能を試すことができるようです。

 

EaseUS PDF Editor

手元にあったAppGuard Soloのインストールマニュアル.pdfを試しに読み込んでみました。

 

EaseUS PDF Editor

「ファイル」から「プロパティ」を見てみましょう。

 

EaseUS PDF Editor

EaseUS PDF Editor

ここでPDFファイルに対する制限がかけられるようです。
閲覧できるが印刷不可、コピー不可といった設定ができます。

 

EaseUS PDF Editor

フォントの埋め込み状況もここで把握できます。
使っているPDF編集ソフトによっては、フォントの埋め込みが行われず、意図しないレイアウト崩れが発生することがあります。
名刺印刷を外注するときにPDF納品するなど考えられますが、フォントの埋め込みが正しく行われているか確認する必要があります。

 

PDF → オフィスソフトへの変換

EaseUS PDF Editor

続いて「変換」機能を見てみましょう。

PDFファイルを別のファイルに変換することが可能です。
Word / Excel / PowerPoint といったオフィスソフト。
HTMLへの変換。
bmpファイル、jpg / png / gif / tiffといった画像ファイルにも変換できます。

試しにWordに変換してみたところ、特にレイアウト崩れもなく綺麗に変換できていました。

 

編集機能

EaseUS PDF Editor

編集機能も見ていきましょう。
PDFファイルの一部を書き換えたり、追記事項を書き加えたりできます。

Wordをはじめとする多くのリッチテキストエディタと同じインターフェースなので、難しいことはないと思います。
注目したいのは、行間指定ができるところ。

 

EaseUS PDF Editor

僕の知る限り、行間指定のできるPDF編集ソフトってあまり存在しません。なんでだろう?
見積書とかでも注記事項なんかを所定欄に直接入力することがあるけど、行間合わなくて……なんてことは結構あるのになぁ。

EaseUS PDF Editorも1.0〜3.0の選択制なので自由な行間には設定できませんが、できないより随分良いなと思いました。

 

OCR機能

EaseUS PDF Editor

EaseUS PDF EditorにはOCR機能がついています。
初期値では英語のみなので、日本語にチェックを入れてやる必要があります。

 

EaseUS PDF Editor

OCR実行中。

 

EaseUS PDF Editor

完了すると、タブで別のファイルとして開きます。

ただ残念。僕の環境ではOCR機能は試せませんでした。
実は、OCR化の実行中にエラーが頻出していました。4〜5回繰り返してやっと上図のように完了したのですが、検索を試しても「APPGUARD Solo」のロゴも読み取れず、性能評価は難しいと感じました。

もしかすると、無料版のせいかもしれません。
チラッと聞いた話では、OCRの開発は技術的に時間が掛かる=費用の嵩むもので、元々OCRを開発してきたメーカーでもない限り、Googleのオープンソースを使わせてもらう方がコスト的にも結果的にも良いらしいです。
無料版ではOCR機能が使えないようになっているか、なんらかの制限がかかっているのかも知れません。

試せなかったのは少し残念ですが、このOCR機能以外は不具合も見当たらず、動作も快適でした。
きっと今後この部分も解消されるんじゃないかと思います。

 

ページ編集

EaseUS PDF Editor

続いてページ編集の機能です。
ここではページの順番を入れ替えたり、ページの間に別のページを挿入したりできます。
削除、ページ抽出、分割などもできます。

 

電子署名

EaseUS PDF Editor

電子署名も可能です。

 

EaseUS PDF Editor

クラウド化、コロナ、テレワークというここ最近の流れで見れば、電子署名普及は時間の問題だと思います。

 

PDFフォーム

EaseUS PDF Editor

PDFフォーム機能も搭載されています。

ボタンをつけたり、入力フォームを用意したりできます。
請求書などの雛形を作っておいて、入力欄だけPDFフォーム化しておけば、レイアウト崩れなどの発生を気にしなくても良くなります。

また対外文書もしっかり作り込んでいけば、申込書などを送って、「入力後に送信ボタンを押してください」みたいなこともできるようです。

 

EaseUS PDF Editor

EaseUS PDF Editor

ボタンの見た目、押した結果どうなるかの設定も分かりやすいです。

試しに「トリガーを選択」にマウスダウン、
「アクションを選択」にWebリンクを開くにして試してみました。

 

EaseUS PDF Editor

結果、ボタンをクリックするとブラウザが立ち上がり、指定したURLを読み込みました。

 

書き出しはウォーターマーク

EaseUS PDF Editor

書き出すと、このようにウォーターマークが表示されます。

ど真ん中なので、ちょっと実用面では厳しいですが、性能評価は十分できたと思います。
お値段は永久ライセンス版で1万円ちょっと。
これだけ機能が盛り込まれていてAcrobatの10ヶ月分以下なのはお得だと思います。

EaseUS PDF Editor - Windows用のオールインワンのPDF編集ソフト
EaseUS PDF Editor - Windows用のオールインワンのPDF編集ソフト

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総評:安くても機能は一通り揃ってる! 普段使いなら丁度いいかも。

PDF編集ソフトは、国内外に非常に多くの種類があります。
機能もまちまち、値段もまちまちですが、機能が一通り揃っているオールインワン系PDF編集ソフトとしては、このEaseUS PDF Editorも有力な候補になり得ると思いました。

すっきりキレイめなインターフェース、分かりやすくて好印象。
機能一覧も把握しやすく、できることが最初から一望できるのがいい感じです。
操作性も悪くなく、初期バージョンとは思えない完成度。

とりわけ、EaseUS PDF Editorの一番のポイントは、やはりコスパだと思います。
1万円ちょっとのお値段で、機能は満遍なく搭載されています。よくこの値段で出せたなぁ、というのが正直な感想です。

信頼性、特にひとつひとつの機能を挙げて細かな点まで行き届いているのはAcrobatだとは思います。
しかし、そこまでお上品なファイルを作るわけじゃなくて、日常の請求書とか簡易マニュアルのようなものであれば、そこまでの機能やクオリティは求めないと思います。
そういう普段使いの点では、EaseUS PDF Editorのコストパフォーマンスは非常に優れており、必要十分なものじゃないかと思います。

まだ登場から間もないソフトなので、細部を見ていくと改良の余地は残されていると思いますが、逆に言えば細部くらいしかケチの付けようがない完成度。それに元々技術力に強みのあるEaseUSさんが手がけているので、今後は徐々に磨きがかかっていくんじゃないかと思います。有力候補になり得るポテンシャルです。
今後の展開が楽しみなソフトだと思います。

EaseUS PDF Editor - Windows用のオールインワンのPDF編集ソフト
EaseUS PDF Editor - Windows用のオールインワンのPDF編集ソフト

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